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八斬刀について

更新日:2019年8月19日

少林寺が清朝に滅ぼされちりぢりに逃げた少林寺僧侶たちは「紅船劇班」と呼ばれる船で劇団に身を潜め国家転覆のチャンスを狙っていました。八斬刀はその紅船劇班内で密かに伝承されてきた絶技であり、少林寺の伝説の五枚尼姑より伝わる刀術と言われています。


詠春拳の八斬刀は八つの刀法(夾刀法、擸刀法、攤刀法、耕刀法、滾刀法、一字刀法、問刀法、扱刀法)で構成されており他流派の槍術~短刀術を打ち破る方法です。現代では八斬刀の技術は重要視されませんが詠春拳VS他流という練習方法は現代でも受け継がれています。


詠春拳は他の中国武術と違い素手から入って武器に至るような事はありません。国家転覆の時代は軍隊と戦う事を想定した八斬刀でしたが今では武器は素手の技術向上の為と素手の技術に全ステータスを振っています。この時点で南国の武術とは無関係ということです。






八斬刀は大きく分けて二つのエリアがあり

①の部分はチーサオを使って武器を封じる部分です。チーダオと言います。

②の部分が斬る又は刺す部分です。一般の刀のような使用方法ではありません。

詠春拳の型で手首を柔らかくするのはこの為です。

本物の八斬刀は2kgあります。二つで4kgです。ほぼ鈍器です。

槍や鉄槌のような重い武器の攻撃にも耐えられるようになっています。

映画のように高速で何度も切り付けることはできません。